帰国子女の親御さんへ

帰国子女を育てられる親御さんへ。現地校か日本人学校・公立・私立・インターナショナルスクール、結局どこを選べばいいの!?と悩んでいる方にアドバイスします。

帰国子女を育てられている親御さんへ。どこの学校を選べばいいの?とお悩みの方へ。
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こんにちは!るにまろです。

みなさん、連休はいかがでしたか?
私はゴールデンウィーク前に記事を投稿しようと思っていたのですが、久々の実家に心が浮かれてGW最終日の更新となりました。

ちなみに前回の記事では、元帰国子女のるにまろが、英語をどうやって習得したかを投稿しました。

英語がある日突然上手くなるというのは意外と本当です!るにまろの体験談をお伝えします。英語がある日突然うまくなる、というのはあながち間違っていません。どのタイミングで英語が上達するか、るにまろが体験談を交えてお伝えします。...

今回は、帰国子女を育てられている(またはその予定の)親御さんで、「わが子を結局どの学校に入れたらいいんだろう…」と悩んでいる方に、アドバイスします。

というのが、るにまろは当時、幼少期から12年ほどにおよぶ海外の学校生活で、現地の幼稚園、日本人学校、現地校、補習校(土曜校)、インターナショナルスクール…と全種類制覇しているので、

私なりに色んな経験を思い出しながら、自身の体験談と、親御さんの教育方針に絡めて書いてみたいと思います。それではレッツゴー!

1.日本人幼稚園 or 現地の幼稚園

この年代であれば、ぶっちゃけ、どっちを選んでもいいと思います。
なぜなら幼少期に培う語学力というのはとても不安定で、その後の教育方針で大幅に変わるしゼロにもなりうるからです。

私は現地の幼稚園→日本人小学校に行きましたが、日本人学校に入ると子どもは身も心もジャパニーズ社会にどっぷりです。幼稚園時代の英語なんてすぐ忘れます。

たとえ現地の幼稚園に通っていても、かなり早い段階で並みの日本人の英語力に戻ります。
(るにまろがそうだったから)

だからるにまろとしては、幼稚園の時から敢えてお高いブルジョア私立に入れなくても良いかな…?と思ったりします。

なぜなら多くの帰国子女の場合、小学校から先の学費は膨大になるからです。
だから最初からブンブンに飛ばさなくても良いと思います。

るにまろの個人的な意見ですが、この時期はどちらかというと、パパママ(特に子育てに比重をおかざるを得ない駐在ママ)のメンタルを大事にした方がいいです。

現地校は良くも悪くも、現地のスタッフ、現地の親御さんとのコミュニケーションになるからです。

書類も、面談も、英語ならまだラッキー。基本的には全て現地の言葉です。
これが地味にストレスだという親御さんは多いです。

私の母も現地校に通わせる親として気丈にふるまっていましたが、実はそうだったようです。特に保護者への書類を読むのがキツかったようです。

なので、日本人の奥様方は語学力の壁や、日本人コミュニティに入るかどうか、現地滞在中の約2~6年、自分はどういう立ち位置で海外に住むのかというところを念頭に置いて、幼稚園を探してもいいと思います。

「海外にいるんだから日本人社会から離れたら?」という人々の言うことは、いったんスルーしちゃいましょう。

それはお子さんが小学校以降になってから一緒に悩みましょう!

2.小学校:日本人学校 or 現地校

こちらも同様で、小学校低学年までは、正直どちらに通っていても大差はないです。
幼稚園の時のアドバイスと同じで、小学校1~3年生程度であれば現地の学校で培った語学はすぐに忘れます。

発音とか、エッセンスぐらいは多少残るかもしれませんが、正直それぐらいです。

ただ、お子さんが小学校3年生ぐらいになったら、英語・日本語・現地語…どの語学の方針で行くのか、真剣に考えた方が良いです。

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というのが、言語学や脳科学の研究などでは10歳前後を目途に、バイリンガルになれるかどうかが決まるからです(この辺りの専門知識はるにまろもうろ覚えですが…)。

るにまろの独り言

ちなみにるにまろの両親は、「日本人だから、まずは日本語を母国語にきちんと読み書きできて欲しい」と思っていたそうで、バイリンガルになれるかどうかのギリギリ境界線まで日本人学校にいました。

私が真剣に英語を勉強する環境に置かれたのは、小学5年生に上がってすぐ、ちなみに妹は小学4年生の時でした。

それでも問題なくバイリンガルになれましたよ!大丈夫です!

↑の教育方針の通り、るにまろの両親は、子どもをある程度日本人としての背景を身に付けてから現地校に入れたかったようです。

まあ、子どもはその後、現地校では語学で鬼ほど苦労するんですが…これはトレードオフ。

ちなみに、私の小学校時代の友人は小学校3年生まで日本人学校に行って、4年生をきっかけにインターナショナルスクールに編入していきました。

その子がいつ本帰国をしたかは分からないですし、その後の英語力も分からないですが、最終的には上智大学を卒業したそうです。

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3.インターナショナルスクール or 現地校?

インターナショナルスクールか現地校、これも親御さんの永遠のテーマだと思います。

この辺りで考えられることは、英語圏以外で、特に比較的マイナーな言語の国の場合、互換性がなくなって勉強に追いつくのが大変になるのでは…?と考える親御さんが多いことです。

ここで声を大にして言いたいのは、逆にマイナー言語の方が、ニッチなジャンルでオンリーワンになれるということです。

英語なんてそれこそ、星の数ほどしゃべれる人がいます。
他にも中国語・フランス語・スペイン語・ロシア語あたりも、学んで絶対に損はないメジャー言語ですが、話せる人口も比例して多いです。

ドイツ語も、スペイン語・中国語に比べると少ないですが、それでもまだ比較的メジャーな(というか人気な?)言語にランクインしていると言って良いでしょう。

逆にアラブ語やヒンディー語など、ちょっとマイナーな印象ですが、こちらも言語人口が多い割に話せる人が少ないのでキラリと光る魅力があります。

マイナーと呼ばれるのが北欧系、東南アジア系、東欧の小国、アフリカ語などでしょうか。

例えば、アイスランド語、ポーランド語、ベトナム語など、その国でしか話されておらず、他の国とも互換性が少ない言語です。

この辺りは、国によっては言語人口が非常に少ないので、逆に話せると日本だけでなく世界のニッチな分野で重宝されます。

るにまろの知り合いで、ミャンマー語に精通している方がいて、そのお子さんたちも学んでいたのは英語ではなくミャンマー語でした。

そのお子さんたちは、きっと将来その分野での翻訳・産業エリアで大活躍されるでしょう。

英語は割と後から追いつけますが、一部の語学は文法における動詞の格数も多く、発音も特殊で、ネイティブレベルは幼少期からの勉強が不可欠だったりします。

なので「英語は潰しがきくから」と安易にインターナショナルスクールに入れるよりは、現地の質の良い私立校に入れるのも全然アリだと、るにまろは思っています。

例えばインド、オランダ、デンマーク…せっかく珍しい環境にいるのに、インターに入れると、わが子を英語だけに可能性を絞ってしまうからです。

るにまろの独り言
日本人は『潰しがきく』という言葉が大好きです。
しかし潰しがきくということは、ライバルも非常に多いということです。
結局のところ社会に出ると、なかなかシビアですよ!

ただ、

  • 我が子には別に何者にもなって欲しくない!
  • 無難が一番!人生はフェアウェイ以外は認めん!

って考えの人もいるので、最終的には親と子どもがどの着地点を選ぶかなのですが;

いや~ちょっと辛口ですいませんねぇ…

全部体験して、酸いも甘いも知って、周りで色んな人を見てきたるにまろが、フィルター抜きでリアルな事情を伝えようと思って筆を滑らせています。そんな感じです。

4.公立 or 私立?

さて、↑の話の派生ですが、もしお子さんを現地校に入れる場合、公立か私立は非常に大事ですので、ここは押さえておきましょう。

るにまろ

ちなみにインターナショナルスクールや日本人学校は私立だよ。
なので滞在国の公の教育カリキュラムからは外れています。
ついでに授業料もむちゃくちゃ高いのがポイント。

公立:授業料が無料or格安。ただし学校のレベルに要注意

多くの公立学校の場合、日本と同様に授業料は無料または格安です。
日本は中学校までは無料ですが、国によっては高校、あるいは大学までもすべて無料です。

例えばドイツがそうです。
『1つの学問をマスターするまで』は大学院卒業まで授業料はすべて無料です。

博士課程卒業まで無料です。
経済学部でマスターまで取り、その後は地理学を専攻…となると、『2つ目の学問』となるので、この場合は有料です。

実際に学校側から請求されるのは、諸費用が年間で数万円ほど。
学生定期代や、学校運営費で少しお金がかかる程度です。

ドイツは公立校がかなり優秀で、そして国としての経済力・治安も良いので、正直わざわざインターや日本人学校に入れる必要はないのかな?とるにまろは感じています。

それぐらい、私立というのは授業料が高いですし、それで最高レベルの教育が手に入るのかと言われると、国によっては公立校と同じぐらいのレベルだったりもするので、よく検討しましょう。

ただ、経済的先進国と呼ばれる国の公立学校でも、教員や学校のレベルはあります!

るにまろはオーストラリアで小学校5年生の時に公立学校に編入しましたが、全く合わずに人生初の登校拒否になり、二か月で辞めて、両親が私立の女子校に転校させてくれました。

たぶん学生生活で最も辛い期間の一つでした。この話も詳しく今度話しますね。

ちなみに、そのオーストラリアの転校先の私立女子校のエピソードを含む、どうやって英語を勉強したかを書いた記事はこちらをどうぞ↓

英語がある日突然上手くなるというのは意外と本当です!るにまろの体験談をお伝えします。英語がある日突然うまくなる、というのはあながち間違っていません。どのタイミングで英語が上達するか、るにまろが体験談を交えてお伝えします。...

私立:滞在国や治安レベルによってはこちら一択

現地校に通わせると決めた場合、公立・私立のどちらにするかよく考えた方がいいケースもあります。

むしろ、滞在国や治安レベルによっては、私立一択の場合もあります。

理由は簡単です。公立は多くの場合、授業料が格安か無料です。
ということは、いろいろな家庭状況のお子さんが通ってきます。

先生のレベルもそれぞれです。給与が安いとやる気が少ない人ももちろんいます。

公立学校によっては、サービスの手厚さ、生徒一人ひとりへの配慮、授業レベル、そのすべてが「えっ・・・?」ということもあるでしょう。

そして、特に忘れてはいけないことは、私たちが外国人だということです。

外国人で、英語または現地の言葉が得意ではない子どもたちに、果たしてどの程度のサポートがなされるでしょうか?

公立にも優秀な先生はたくさんいます。
しかし『地元生まれ・地元育ち・海外滞在、留学経験もなし』という方も多いでしょう(もちろん私立でもいますが…)。

人の痛み、苦しみ、悩みが分かるのは、ある程度同じ境遇を経験したことがある人だけです。

るにまろは、オーストラリアの治安のよい住宅街にある公立小学校に入れられましたが、最初の自己紹介が終わってから、先生からはほぼ無視で、完全に放置でした。

周りのクラスメイトに協力を仰ぐこともなく、先生はいつも不機嫌そうで、教卓で生徒に質問された時だけ、面倒臭そうに答えていました。

今思えば、俗に言う『先生ガチャでハズレを引いてしまった』のでしょうが、慣れない外国で右も左も分からない10歳児にはとても酷な環境でした。

私は何のフォローもしてくれなかった公立学校はすぐ登校拒否になりました。

しかし、私が自宅でションボリしていた2ヶ月の間に、母親が新しく探してくれたクリスチャン(厳密にはアングリカン系)の私立女子校に転校してから、現地の学校が大好きになりました。

緊張していた転校初日に担任の女性の先生が優しく迎えてくれて、フォローもしてくれて、子どもながらに、『ああ、この学校の先生たちは、すごく優しい・・・』と感動したことは今でも覚えています。

公立、私立、考え方は色々ありますが、るにまろの体験をぜひ参考になさってください。

慣れない現地の学校で悩んでいるお子さんの場合、環境を変えてあげると意外とすぐに解決するかもしれませんよ。

まとめ

というわけで、本日のまとめです。

最終的には親御さんの教育方針になるとは思いますが、るにまろの経験談からお伝えすると、

  • 幼稚園〜小学校3年生…語学力に影響なし。現地校・日本人学校、どちらでも良い
  • 小学校4年生頃まで…英語・日本語・現地の外国語、どれをメイン軸にするか決める
  • 現地の語学がマイナーであればあるほど、将来ニッチな世界で活躍できる
  • 公立学校は教育費が格安だが、地域の治安・学校のレベルのチェックは必須
  • インターナショナルスクールはお好みで。国によってはインターor私立一択。

以上、参考になれば幸いです。それではまた次回!るにまろでした。

海外に到着したらすぐにSIM契約すること!

ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます!

近々ドイツ(またはほかの国)にお引越しをされる方へ。
駐在でも留学でも、フリーWi-Fiを求めてカフェを探すのはとても大変です。

なので到着するとすぐにSIMを契約することになると思います。
ドイツでSIMを契約したい方は、私が以前書いたこちらの記事をご参考ください。

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