皆さんこんにちは、るにまろです。
今日の話題はタイトルの通りです。
ドイツ国内の外国人局で滞在許可(ビザ)を申請・更新する時は、とにかく服装に気を付けよう!というテーマです。
- 日本人であっても、しっかりした格好をしていないと印象が悪くなるのか?
- 日本人は国際的にも信頼されているはずなのに、そこまでへりくだらないといけないのか?
今日はそのようなことについて書いていこうと思います。
Q1. 日本のパスポートは強いんじゃないの?
はい、これはまさにその通りです。
しかし、かつての水戸黄門の印籠のように、日本人だからと言って、見せるだけで顔パスで無条件に滞在許可が延長されるわけはありません。
EU加盟国の国々は、EU圏内か圏外かで扱いが割と異なります。←ここ重要。
日本は当たり前ですがEU圏外の国ですので、観光目的では何の問題もないですが、長期滞在をしたいとなると、郷に入っては郷に従わなければなりません。
Q2. 日本人はドイツで信頼されているのでは?
うーん、これはJeinです。
確かに日本パスポートの強さ=日本人の信頼につながっていることは事実です。
しかし滞在許可の発行業務は外国人局にとって『怪しい人を排除する水際対策』でもあるのです。
この場合の怪しい人は、『勝手に違法労働する可能性のある人』や『仕事をせず、生活保護を受け取るだけが目的の人』というイメージです。
ドイツは経済大国で、なおかつ社会保障もかなり整っています。
日本人は確かに比較的信頼されている部類かもしれませんが、大枠でいうと『アジア人』であることに変わりありません。
そしてアジアの大半は、ドイツから見ると発展途上国です。すると、みなまで言わなくても、分かりますよね。
日本という国は、日本人が思っているほど、リッチでハイステータスでみんなが憧れる国ではありません。
日本国内のメディアは、未だに『海外と比べて日本のココがすごい!』などと煽っているようですが、正直とても古いです。るにまろは印象操作か?と思ってたりします。
むしろ現地では日本の良いところ以上に、『日本は遅れている』と苦笑いされているところもたくさんあり、逆にそちらの方が悪目立ちしているんですよ。
特にジェンダー平等に対する遅れとか、この辺りは相当冷ややかに見られています。
そんなわけで、私たち日本人からみた日本と、海外の方々から見た日本に対する印象は全く異なります。この認識の違いを絶対に忘れてはいけません。
もし日本人であるという事実が本当にプラスに働くことがあるとすれば、担当者が(超運よく)日本ファンだった場合くらいでしょうか。
でも、外国人局の担当者も、毎年何十人、何百人と日本人を見ているはずなので、まずは期待しないでおきましょう。
Q3. なぜ滞在許可延長(ビザ更新)で、服装に気を付けた方が良いのか?
これについて、答えはたった一つです。
外国人局の担当者からの印象を、これ以上『ダウンさせないため』です。
と言いますのが、悲しいですが、担当者の中にはあまり外国人を良く思っていない人も少なからずいるんですよね。
毎日たくさんの外国人を相手にして、色んなシチュエーションを経験してきているので、苦い体験が重なってそうなることもあるかもしれません。
もちろんほとんどの担当者は真摯、その仕事に誇りをもっています。
サービス精神というのはほとんどないかもしれませんが、基本的にはきっちりと仕事してくれます。
とは言っても、結局のところ滞在許可延長・ビザ更新ができるかどうかというのは、ドイツは担当者次第です。
なので、ちょっとでも自分たちが有利になる状況を作っていきましょう!
理由1. 書類がちょっと欠けた時にオマケしてもらえるかも
服装によるイメージボーナスで輝くのは、ズバリ『書類で軽微なミスしたときに見逃してくれるか』でしょう。
普通に考えてみましょう。
薄汚い部屋ぎのような恰好で来館した人と、パリッとしたスーツで訪れた人。
どちらも何かしら小さなミスをした場合、『人としての感情』として、「まあ、これくらいはいいですよ」や「今回だけですよ」と、情状酌量の余地を与えたくなるのはどちらでしょうか。
答えは明らかですよね。
この人はドイツに長期滞在するにふさわしい人か、信頼がおけそうな人か。
つまり相手はそういう所を見ています。
理由2. 書類が全て整っていてもオマケしてもらえるかも
服装によるイメージボーナスというのは、全ての書類が揃っているとあまり必要ありません。
しかし、全てが問題なく揃っている上で『申請者本人たちのイメージボーナス』があると、
例えば3年ビザで申請していたところを4年にオマケしてくれたりなど、担当者の気分次第で思わぬメリットに繋がることも十分あり得ます。
書類も整え、服装も小ぎれいに。これで担当者の印象もバッチリです。
もちろんAmazon.deでは、試着してサイズが合わない・気に入らないなどの場合、1カ月ぐらいは返品返金できます。面接を控えている方は、ぜひ気軽に買って試してみましょう!
理由3. 自分から不利になる条件を作るな!
最後に、というかここが今回のテーマの一番のミソなのですが、私の通っていた語学学校の先生のセリフを残しておきます。
あのね、皆にアドバイス。
外国人局に行くときは、絶対、絶対、絶対、清潔感のある、真面目な恰好で行くこと!私が未だに理解できないのは、
外国人局のような、ビザとか滞在許可とか、あなたたち自身の『ドイツ生活における生殺与奪の権利』を持っている人に会いに行くっていうときに、なぜだか分からないけれど、私の印象では、東欧・ロシア系の(特に女性の)学生さんは、なぜか、これからクラブかパーティかショッピングデートに行くような恰好で行くらしいのね。
露出の多い上半身、ミニスカートに、濃いメイクに香水、高いヒール。
それが若いあなた達の美しさを一番引き立てるおしゃれ着なのは分かってるけど、どうかTPOをわきまえて。あなたがいかに「私は医学生です」と言っても、相手からはただの発展途上国から来たパーティーガール。
ついでにこうも思われている、「どうせドイツ人の男を捕まえてこっちで永住ビザでも取る気だろう」って。だから、ビザ延長を却下されるの。3年申請したのに、2年分しかもらえない結果になるの。これ分かる?
そして男性。あなた達は身体の匂いに気を付けて!
デオを振るのはエチケットです。体臭は本当にその人の印象を確実に下げます。
特にドイツ人に馴染みのない香辛料をよく食べる方々は気を付けてね。だから男女問わず露出を少なめに、地味めに、清潔感を出して、真面目な服装で。OK?
かつての語学学校の先生より
はい、まさに最大の理由はコレです。
つらつら書きましたが、現地の方の言葉を借りるのが一番早いですね。
世知辛いですが、こういう大事な場面ではやはり見た目が全てです。印象が全てということなんですよね。
女性の場合、特にファッションの幅が広いので、自分の担当者が「ん?」と思わないような格好で行くのが一番いいと思います。
ドイツは女性もパンツスタイルが主流ですが、スカートももちろんOKです。その場合はジャケットを羽織るだけでかなり上品に見えます。
Amazon.deでは、日本とは異なり、1カ月ほどの間はたとえ開封した商品でも返品返金できます。外国人局との面接を控えている方は、ぜひ一度スーツを買ってみましょう。
まとめ
というわけで、今回はなぜ外国人局で滞在許可延長・ビザ更新をするときに服装が大事かをご紹介しました。
当たり前っぽく書いていますが、日本では服装一つで、滞在期間が上下するということはありませんよね。
なぜなら、勝手に担当者の気分でOKやNGを決めることはできないからです。
しかしドイツは担当者にある程度の裁量が委ねられていてその範囲が結構広いため、一歩間違うとこのような残念な結果にもなりうるんです。
そんなわけで、まさにこれは『非のないところに煙は立たない』という話です。
なので、もし今後、外国人局に行く機会がある方々は、まずは出陣前に簡単にできる服装チェックだけでも完璧にしてから挑みましょう。
それではみなさん、Viel Glück!! 以上、るにまろでした!
ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます!
近々ドイツ(またはほかの国)にお引越しをされる方へ。
駐在でも留学でも、フリーWi-Fiを求めてカフェを探すのはとても大変です。
なので到着するとすぐにSIMを契約することになると思います。
ドイツでSIMを契約したい方は、私が以前書いたこちらの記事をご参考ください。
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