みなさんこんにちは!るにまろです。
ドイツのeBay Kleinanzeigenは、日本のジモティーやメルカリ的な存在です。
前回、このサービスを使う中で出会った、ヤバい人たちについての記事を書きました↓

日本でもそうですが、フリマ系アプリは参加者が多いので、いろんな人がいます。
前回に引き続き、ドイツのeBay Kleinanzeigenで実際に出会ったヤバい人たちについて、るにまろが実際に取引した例で7つほど挙げていく、今回はその後編になります。
最後はeBay KleinanzeigenとPayPal(ペイパル)を使った詐欺に関する話もします。
実録!ドイツのeBay Kleinanzeigenで出会ったやばい人たち7選
というわけで、ヤバい人たち7選のうち、エピソード1〜4は前編を参照にしてください↓

それでは、残りのエピソード5〜7を一気に行ってみましょう!
5. 取引が終わった後も延々とチャットで話しかけてくる、大の日本ファンの女性
まずは、可愛らしい困ったさんエピソードから。
取引した方は、直接会える距離ではない遠方の女性でした。確か、日本柄のエコバッグを郵送しました。
その方は、メッセージをやりとりしている限り、なかなかの日本ファンでした。
なので「発送しました」連絡をすると、「ありがとう!ちなみに私も学生の頃、日本に短期留学していたのよ!」など、微笑ましいやりとりをしていました。
その後、商品が無事に届いたようで、
「ありがとう!今日届いたわ!すっごくKAWAIIです。気に入りました!」と来たので、それは良かったです、とこちらもお返事をしました。
通常であれば、そこでお互い評価がなされて、取引は終了しますよね。
ただこの方、よっぽど日本人に飢えていたのか(という言い方をすると語弊がありますが)日本のお話がしたかったんでしょうね。
「あなたは、日本のどこから来たの?」
「断捨離中?ということは近々日本に帰国するの!?」
など、取引相手としてはかなり切り込んだプライベートな話にまで発展していきました。
(うーん。もうこれはあまり正直に答えない方がいいな・・・)
と、私は判断して、のらりくらりと核心を突かずに答えながら「また他にも気になる商品があったら質問してね!」と言ってチャットを終了させました。
と言うのが、ドイツでは、ドイチェポストの公式アプリを使って切手を買うと、ペンで切手コードを封筒に書くだけで郵便物が送れるという、大変便利なサービスがあるんですね↓

しかし、このサービスはまだ、メルカリやヤフオクでできるような匿名配送には至っていません。
なので、普通郵便にせよ宅配便にせよ、その時点でお互い住所&本名が割れてしまうので、うっかりトラブルに発展すると面倒ですよね。
その日本ファンの女性には罪はなかったんですけどね。。。
見知らぬ人と金品のやりとりをする以上、お友達を作るプラットフォームとしてeBay Kleinanzeigenを使うのはちょっとなあ・・・という印象でした。
なので郵送・宅配での取引をする場合は、すばやく簡潔に、余計なことはしない・言わないを心がけよう、と決めたお取引でした。
ちなみに海外の日本ファンは、かなりベタなデザインの日本風アイテムが大好きです。
海外に行かれる方は、お土産などでこういうのを持っていくと、ちょっとしたプレゼントですごく喜ばれると思いますよ!(クリックするとAmazonに飛びます)↓
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6. 待ち合わせ場所の指定でかなりキツイクレームをしてきた挙句『じゃあ、売らないのか?』おじさん
次は、eBay Kleinanzeigenを始めてから初めの頃のケースですが、私の方からお取引をお断りしたケースです。
その男性は、ドアや壁にかけるコートハンガーを探していました。
そして私もコードハンガーを出品していました。
当時私は、まだeBay Kleinanzeigenの使い勝手が分からなかったので、この商品は『Zum Verschenken(無料でお譲りします)』で出していたんですね。
すると光の速さで、一番初めにオファーを出してきてくれました。
その後にもどんどん人から『Ist noch zu haben? (まだありますか?)』というメッセージが。
無料の効果ってほんとスゴいな・・・と感心しつつ、その男性に待ち合わせ場所と時間を提案すると・・・
「え?どうして待ち合わせ場所の候補がそんなにあるんだ?こんなことは初めてなんだが」
と、半ば不機嫌な様子のメッセージが届きました。
私はその日、午後から出かける予定だったので、もし自宅周辺であれば夕方だが、市街地であれば1時間以内に渡せますよ、と親切心から提案したつもりでした。
しかしその方からは、なるほど分かりました、などというシンプルな返事は来ずに、さらに追い打ちをかけるように、
「普通は、登録した住所の周辺だろう?こんなことは初めてだが、まあいいだろう。Hauptwacheならその時間いけるから行ってやる」
と、ものすごく、ものすごく上からなメッセージが来ました。
確かに、eBay Kleinanzeigenには、出品者の郵便番号を入力する欄が必須です。
そうでないと、買いたい人も、相手の住所の目安が分からないですしね。
ただ、私は自宅周辺ならこの時間からOK、用事があるからこの時間であればこの場所で受け取りできますよ、と相手にオプションを渡したつもりでした。
なので、すっごくカッチーーーンと来てしまったんですね。
(タダであげるのに、そこまで言われなきゃいけない理由はない!)
この人にはもうあげたくないと思って、メッセージを見ると、他に5名ほどの方々から『まだありますか?』メールが来ていました。
その中から、英語でメッセージを飛ばしてくれた女性の学生さんに譲ると決めて、その男性にお断りのメッセージを送りました。
するとその男性は「・・・ということは僕に売りたくない、ということかな?」といきなり下手な態度で出てきて、またそれがモヤモヤしました。
(素直に行けますよ、で良かったのに・・・この人、日常生活でも損してそうだな)
なので、私もはっきりと「いいえ、譲りません。これはそもそも無料ですし、他にも欲しい方がたくさんメッセージをくれているので、今回は他の人に譲ることにもう決めました」と伝えました。
結局、英語でメッセージを送ってきてくれた学生さんは、アジア系の留学生でした。
私はとても親近感を持ち、勉強頑張って!と心の中でエールを送りながら、この取引は終了しました。
変なおじさんに当たりましたが、終わりよければすべてよし、というエピソードでした。
7. 商品受渡し時にまさかの『うわ、現金足りないよ、どうしよう』猿芝居の泣き落としマン!
さて、内容の濃いエピソードをいくつか書いてきましたが、いよいよラストです。
私たちは50インチぐらいの大きいテレビを100ユーロほどで出品していました。
そしていよいよ買い手が付き、その方が玄関先まで取りに来てくれることになりました。
通常はセキュリティ上、自宅までは上げないのですが、テレビはどうしても重かったのでやむを得ませんでした。
その方は20代ぐらいの若い男性で、英語もかなり流暢でした。
印象はとてもよく、パンクでロックな格好をしていましたが、礼儀正しくて、好感が持てる感じで、テレビの状態にも満足していました。
しかし実際に金額をやり取りするときになると、財布をゴソゴソして、
「ああ、しまった!お金が足りないかも」と言い出しながら、財布の中身を私たちに見えるように見せてきました!そう、彼は・・・
そう、なんとその人のお財布には80ユーロしか入っていなかったのです!!
しかし私はそこですぐに違和感に気づきました。
その方のお財布、他にカードや身分証など何一つ入っていなかったんですね。
これはいわゆるサブ財布だな・・・と一目で分かりました。
わざと少なめに持ってきて、無理矢理オマケして貰うパターンだ、と。
その彼は、本当に申し訳なさそうに、「本当にすまない。現金を下ろしてくるのを忘れていた。PayPal(ペイパル)で差額は払うよ」と言ってきました。
一緒に立ち会ってくれていた夫は「どうする?PayPal(ペイパル)で残りを払ってもらう?」と言ったのですが、私は断りました。
こういう場合、下手に向こうのオファーを受け入れてはいけない。
なぜなら、後で払うと言っておいて、払わないケースも十分考えられるから。
たった20ユーロのために「いつ払ってくれるんだろう・・・」ってヤキモキしたくないですよね。
それに、こういうセコイことをしている人たちは、毎回同じようなことをしているはずなので、債権者からの督促メッセージをムシすることは慣れていると思うんです。
なので私は「いえ、その80ユーロでいいですよ」と言って、その場で確実に、現金を受け取りました。
その方は、始終フレンドリーな感じで「ありがとう、ありがとう!」と言って去っていきました。まあズルいですが完全な詐欺じゃないだけ良しとするか・・・と思った取引でした。
いずれにしても、PayPal(ペイパル)で支払い、あるいはPayPal(ペイパル)で差額などというのは、詐欺に繋がる可能性がありますので、現物交換の時は、絶対に避けましょう。
理由は次の章で解説します。
要注意!eBay KleinanzeigenとPayPal(ペイパル)を使った詐欺。巧妙な手口を使います。
本来、eBay Kleinanzeigenの正しい使い方とは、商品の直接手渡し&現金との物々交換です。
しかしこれだと田舎に住んでいる人たちのマーケットが小さすぎてあまりにも気の毒です。
このため、自分自身の判断で、PayPal(ペイパル)や銀行振込で決済して、商品を郵送するというのをeBay Kleinanzeigenは認めています。
しかし、これでなぜ詐欺に発展しやすいかというと、理由は3つあります。
1. PayPal(ペイパル)は完全匿名でお金のやり取りができる
PayPal(ペイパル)とは、eBay Kleinanzeigenだけで使えるサービスではなく、日本でも多くのネットショップがPayPal(ペイパル)決済を導入しています。
PayPal(ペイパル)を選ぶ利点としては、相手に自分のクレカ情報や口座情報を教えなくて済むことです。
買い物をした時は、PayPal(ペイパル)アカウントに紐づけられた自身のクレカ・銀行口座から引き落としされます。
このため、取引相手はあくまでPayPal(ペイパル)のメールアドレスしか分からないので、安全性が保たれるというわけです。
なので、お互いがメールアドレスだけで匿名で金銭のやり取りができるという、本来であれば非常に優れたサービスです。
普通に使うと便利なのですが、匿名性が高いだけに、誰にお金を送ったか、誰からお金を受け取ったか、本名が分からないようになっているので追跡しづらいんです。
2. PayPal(ペイパル)には超強力な消費者保護が付いている
そんなPayPal(ペイパル)には、非常に強い消費者保護が付いています。
イメージで言うと、メルカリの匿名配送のシステムに近いです。
例えば、もしオンラインショッピングで商品が届かないなど詐欺にあった場合。
代金をPayPal(ペイパル)経由で支払っていれば、PayPal(ペイパル)がそのお金を自分たちのシステム上で一旦預かってプールしているので、それを消費者側に払い戻してくれるんですね。
これを一般の販売者側で防ぐ方法は一つだけ。
追跡機能の付いた配送方法で送る、これだけです。
詐欺パターンその1。相手は商品は受け取っているが、わざと『届いていない』とPayPal(ペイパル)に訴えて払い戻しさせる手口
これは極めて想像しやすく、わかりやすいですよね。
ドイツは日本ほどフリマ系の宅配サービスの種類(ネコポスやゆうパケットプラスなど)がないです。
ですので、普通郵便か宅配便、みたいな極端な2択になることが多く、一般的に普通郵便で送るのが一番安い場合が多いです。
この場合、詐欺師たちは大喜び!
だって、一旦PayPal(ペイパル)経由で支払い、商品を受け取った後、『商品未着』ボタンを押せばお金が丸ごと返ってくるのですから。
普通郵便は、追跡番号も何もありません。なので、発送した側が証明する手立てがないんですね。安い分、リスクが伴うわけです。
なのでPayPal(ペイパル)も売主側の保証範囲については『追跡可能な宅配便で送っているか』どうかが必須となっています。
普通郵便で送るものは、万が一、売上金を取られても傷まない額、と決めておきましょう。
詐欺パターンその2。直接取引の際に、PayPal(ペイパル)支払いを持ちかけられたら絶対に断りましょう!詐欺の可能性が高いです。
詐欺パターン1よりも、もう少し巧妙で引っかかりやすいのがこちらのパターンです。
この場合、売主と買主は互いに会って、物々交換をするところまで来ています。
今回、私が上記に書いた、やばい人エピソード7がまさにそれに当てはまっているパターンですよね。
このパターンは、以下に分けられます。
- 「今、手持ちがないので、丸ごとPayPal(ペイパル)で支払ってもいいか?」
- 「今、手持ちがこれだけだから、差額は後で払うね!」
この場合、どちらのパターンでも、その場でPayPal(ペイパル)のアドレスを交換して、実際にその場でお支払いしてくれます。
↑これがミソです!そして商品を持って帰ります。
売主からすると「即座にお金が入ってくるので、いいんじゃない?」となるでしょう。
しかし問題はその後です。なんと・・・
家に帰ったあと、彼らはPayPal(ペイパル)に『商品を受け取っていない』と言ってクレームをつけるのです!!
そうなると大変。
後日、あなたのPayPal(ペイパル)アカウントから先日の売上金が丸ごと抜かれると言うことになります。
発送したかどうかの証明書など、物々交換なので、あるわけもありません。
しかも、その時点ですでに商品は相手の手元にあるので、自分のところに商品があったかどうか、一切の証明がもうできません。
なので泣き寝入りするしかないというパターンです。
3. PayPal(ペイパル)はメールアドレスで簡単にアカウント開設ができるので、詐欺をしてすぐアカウント閉鎖が可能
PayPal(ペイパル)は、よほどの高額なお金をやり取りしない限り、本人確認というのは必要ありません。
このため、アカウントを開くのも閉じるのも超簡単です。
匿名性が高い送金方法が故に、このように裏を突いて、何人かと取引してお金を吸い上げたら、自分の口座に残高を移して、アカウントを閉じて・・・を延々に繰り返せるんです。
そして多くの人々は、ネット上の取引で、わざわざ本物の銀行口座を教えるよりも、PayPal(ペイパル)アカウントでやり取りしたいんですよね。
こういった人間の心理をついた詐欺です。
そんな理由で、eBay Kleinanzeigenでは、詐欺防止のため、PayPal(ペイパル)などを使わずに、常に直接取引(商品と現金の物々交換)を推奨しているというわけです。
まとめ。できるだけ郵送は控えて、直接手渡しが理想的
というわけで、るにまろが体験したeBay Kleinanzeigenのヤバい人たちエピソードはこれで終了です。
最後はPayPal(ペイパル)を使ったeBay Kleinanzeigenで起こりうる詐欺についても少し触れてみましたが、参考になりましたら嬉しいです。
ドイツはただでさえ郵便事情が日本ほど良くはないので、私も郵送での取引は途中までかなり迷っていました(直接受け取りのみです、と断ることもありました)。
しかし、実際に詐欺に遭う確率と、スムーズに取引できる利便性を天秤にかけて『まあ大したものは売っていないし、10−20ユーロほど盗られたところで、割り切るか!』と思って郵送取引にも応じるようになりました。
私が取引した限りでは、皆さんいい人で、トラブルに巻き込まれたことは一度もありませんでした。
ただ、異国に住んでいる以上、こういう詐欺パターンは自国にいる時よりも知っておいて損はないと思います。
親切心が仇となることもあります。
「こんなはずじゃなかった」を防ぐためにも、今回の記事は少しでも役に立てたかな?と思います。
以上、るにまろでした。また次回お会いしましょう!
ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます!
近々ドイツ(またはほかの国)にお引越しをされる方へ。
駐在でも留学でも、フリーWi-Fiを求めてカフェを探すのはとても大変です。
なので到着するとすぐにSIMを契約することになると思います。
ドイツでSIMを契約したい方は、私が以前書いたこちらの記事をご参考ください。
るにまろに質問がある方は、お気軽にメールフォームやツイッターまでどうぞ!