みなさんこんにちは!るにまろです。
ドイツ人は基本的に、大体どの地域の方でも、質素・倹約家が多いです。
(特に、当時の旧東ドイツ出身の方々は、歴史的に物資に乏しかった時代があるので、本当に物持ちが良いです)
なのでドイツ国内ではフリマ系アプリが大人気。特に活発なのが、ドイツ在住の日本人も時々使っているeBay Kleinanzeigenです。
eBay Kleinanzeigenは、日本でいうところのジモティーやメルカリ的な存在です。
以前、このサービスに軽く触れた記事を書きました↓
日本でもそうですが、フリマ系アプリは参加者が多いので、いろんな人がいます。
今日は、そんなドイツのeBay Kleinanzeigenで実際に出会ったヤバい人たちについて、るにまろが実際に取引した例で7つほど挙げていきます。
最後はeBay KleinanzeigenとPayPal(ペイパル)を使った詐欺に関する話もします。
実録!ドイツのeBay Kleinanzeigenで出会ったやばい人たち7選
1. 買います!と返事だけは良いおじさん。当日ドタキャンで重たいバルコニーセットを無駄に運び直すハメに
これはeBay Kleinanzeigenを始めてから、一番最初に遭遇した人です。
いや、実際には2回ドタキャンされただけなので、出会ってはないですが。。。
ある日、バルコニーセットを出品したら「欲しいです」とすぐ連絡が来ました。
明日の夕方に受け取りに行くと言うので住所を教えて、その日はバルコニーセットをアパート入口まで持っていき、待機していました。
ただ、待てど暮らせど連絡がこず「今どこにいますか?」と言うのを何度か送って、20分ぐらい経って、ようやく「急用ができて手が離せず、今日は無理だった。明日はどうか?」と聞かれました。
一度は「分かりました、まあいいですよ」と言って、バルコニーセットを家に持ち帰りました。エレベータはあったものの、結構重かったのでその時点でモヤモヤしましたが、まあ明日取りに来たいと言うことは本気かな?と思って、もう1日待つことに。
んで結局、その人、翌日もキャンセルしたんですよね!
その日はバルコニーセットを持って降りず、「着いたら連絡してくれ」と言いましたが、結局待ち合わせから1時間も遅れて「今日も忙しかった」と言われて、さすがに切りました。
初めての取引相手だったので、典型的なドタキャンということに気付けず、無駄にバルコニーセットを運んだ労力は一体・・・と言う感じでした。
2. 大きなIKEAのテーブルとテレビ台を買って、まさかの車高の低い3ドアのBMWスポーツカーで現れた女性
これはちょっと、いやかなり面白い話です。
結構大きなIKEAのテーブルとテレビ台を買った女性がいて、夫と二人でアパート下に運んでいくと、なんと車高の低い真っ赤なBMWスポーツカーでお目見え!笑
しかも3ドアって、明らかにめちゃくちゃ車の容積小さいやん!とセルフツッコミの私。
そう、ドイツ製かイタリア製の超オシャレなスポーツカーです。
その女性は中東系の方で、夫婦で飲食業を営んでいると言っていました。
と言うのが、トランクにめちゃ大きな45Lサイズのゴミ袋にストローとか紙ナプキンがいっぱい詰まったものが入っていて「やっば、トランクせまっ!ゴミ捨てる前にここに立ち寄ったのよね~!」とのこと。
しかもベビーシートもガッツリ入ってて「これも家に置いてきたらよかった〜」とのこと。
明らかに一人では入れられないサイズだったので、私たち夫婦で手伝ったのですが、テーブルを運び入れるときに、シートを傷つけないかヒヤヒヤ。
案の定、その女性が「あっ!これ旦那の車で傷付けると超ヤバいから、あたしのダウンで角っこをクッションにするわ!」と、お高いダウンをギュウギュウと角っこに押し込んで緩衝材にしていました。
(いや、あなたのそのダウンジャケット、確かフランスのブランドの・・・モンなんとかの高いやつじゃない!?)
こんな感じの、見るからにお高そうなコートでした。Amazonでお値段をチェックすると、ヒョエ・・・となります↓
結局、近くのタクシーの運転手たちにも生暖かい目で見守られながら、なんとかどっちもギリギリのところで入りました!マジで私たち3人の力技、神技。
その女性は大変喜んで帰っていきました。
帰り際に「いや〜これは一人で運び入れるのはマジで無理だったわ!本当にありがとう!」と言って、プラス10ユーロぐらい多めにくれました。
いや、チップもらったの生まれて初めてだわ。嬉しいけど・・・こんな気持ちなのね。
すごいファンキーなギャルの女性で、始終笑いながら三人で頑張りましたが、取引が終わった後、一つ思ったことが。
・・・そんだけお金持ちなら、IKEAで新品買いなよ!!笑
私たちにチップまでくれたので、さらにおトク感減っちゃってるやん!みたいな。
あれから何の連絡もなかったので、きっと満足していることでしょう。
元気はつらつの明るい方でしたので、ご家族で元気にやっていることを祈っています。
3. 洋服のスチーマーをテストしたいからと直前に自宅まで来てしっかりテストした後、ちゃっかり値下げを要求した女性
このエピソードはそこまでひどい物ではなかったのですが、一度決まった値段をギリギリで覆そうとするやり方はドイツでは頂けなかったので、やはり書き残しておきます。
この方は、私からオシャレ着用のスチームアイロンを12ユーロで購入しました。
いつも通り、アパート下まで降りていき、物を渡そうとしたところ、
『キチンと動作するかチェックさせてくれ』とのこと。
私は既にビフォーアフターの写真を送っていたのですが、まだ納得していないのであればとそれを受け入れました。
ただ部屋も片付いていないし、できれば直前で思いつきではなく、事前に言って欲しかったなと、ふと違和感を感じました。
若干香ばしい気持ちになりつつ、まあ相手の女性の気持ちもわかるので、玄関先まで案内して、近くのコンセントで動作確認を行いました。
テスト用にアイロンをかけたブラウスを相手に見せて「仕上がりはこんな感じですよ」というと、相手は満足したのか、「ありがとう、では買いますね!」と一言。
それだけなら全然良かったのですが、そんな彼女、お財布を出しながら、
『ねえ、10ユーロで、OK?』と10ユーロ札をピラつかせながら聞かれました。
私も流石に、ちょっとむっと来て「あの、このスチーマー、他にも欲しい方が何名かいるので、お値下げはできません」と正直に伝えました。
幸い、この方が最初に連絡をくれただけで、実はその後3人もキャンセル待ちがいました。
なので、こんだけスキ!が付いていたら誰かすぐ買ってくれるだろうと思って、ちょっと強気に出てみたんですね。
案の定その女性は『ダメもとで言ってみた』典型の方で、すぐに残りの2ユーロを出して、「もちろん買うわ。それじゃ」と言って去っていきました。
キチンとお金も受け取れたし、その後クレームもなかったですし、良かったのですが。
ちょーーーっと個人的に後味が悪かった取引だったかな?という感じでした。
ちなみにそのスチームアイロンを買われた方も、移民背景のある方で、ドイツの方ではありませんでした。
その人の評価を見ると、それなりだったので、もしかしたら毎回他でも土壇場の交渉をしているのかもしれません。
数ユーロ節約するために、ネット上の評価を落としていたら世話ないだろうに。。。
自国ではそれはOKかもしれないけど、ここはドイツです。
郷にいれば何とやら、という諺を改めて思い出した取引でした。
4. 微妙に違う待ち合わせ場所からテコでも動かず、挙句の果てに値下げを要求してきたおじさん
これは逆に、先ほどのエピソード3と異なり、私が折れたお話です。
ある日、ハンドミキサーが欲しいと誤字脱字だらけのメッセージが届きました。
変だな?とは思いましたが、メッセージの文面自体は、文法がめちゃくちゃだとか、そういうわけではありませんでした。
なので、単にスマホに慣れていない方なのかなと思って念の為レビューを見ると、8件ほど取引がありました。
評価はそれなりでしたが、ご新規さんではありませんでしたので、相手の申し出を受けて、駅前のマクドナルド前で待ち合わせをしました。
ちなみに今回はやや不安だったので、ホームオフィスをしていた夫に、昼休みに同行してもらいました。
このおじさんの不思議なところは、メッセージはすごい勢いで返ってくるので、常にオンラインアクティブなんでそこは安心だったのですが(いきなり音信不通になるとかではなかったです)
・・・ただ、間違えようがない待ち合わせ場所を何度も伝えていたのにも関わらず、一向にご自身が思い込んでいた場所から動かなかったことです。
メルカリ・ヤフオクのメッセージ機能と異なり、eBay Kleinanzeigenは相手とのチャットで写真を送ることができるので、私は「ここですよ〜!どこにいらっしゃいますか?」と明らかな目印を伝えていました。
でも、全然来なくて、でもメッセージは「どこだ?」とばかり来て、私たちは相手の場所が分からなかったので、途方に暮れたまま20分も経ち・・・
もしかして新手のいたずらかな?と思って、「これ以上待てないので、もう帰ります」と送ろうとしたとき、夫が、
「念のため、最後に店の反対側だけ見て帰ろうか」と言ってくれて、私はその提案に乗りました。
すると、果たしてそのおじさんがいたんですね。ここだったのか・・・!
いや!というかこの距離なら移動してくださいよ・・・
本来の待ち合わせ場所と違うし、そもそも私たちが店の表側にいるって、写真もこんだけ送ってて、絶対に分かってたはずやん!
このテコでも動かないおじさんは、私たちの姿を見つけて、ハンドミキサーが入った袋を見るなり、開口一番、『10ユーロでいいか?』と聞いてきました。
身なりは、正直にいうと結構なボロを着ていました。
路上生活者ではないようですが、恐らく、貧困層に近い方だったと思います。
私はスチームアイロンのお姉さんのデジャブを思い出しましたが、ここはフランクフルト。何かトラブルになると厄介だと思いました。
そして結局「Ach, OK…naja, nicht schlimm(あー。まあ、いいですけど)」と言って妥協することにしました。
それで大層感謝をされるのかと言われるとそうでもなく、「そんじゃ」とだけ言って、そのおじさんはお礼も言わず去っていきました。
もう金輪際会うことはないですし、確かにお金は(値引かれましたが)キチンと入ってきたので、もうこれでOKとしましたが、正直かなり、ウーン?・・・というエピソードでした。
ここで一旦まとめます。後半に続く!
ちょっと長くなりすぎたので、一旦ここで切ろうと思います。
残りの3エピソードと、PayPalを用いた詐欺の手法については、後半に解説しますね。
後半できました!こちらからどうぞ↓
それではまた次回!るにまろでした。
ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます!
近々ドイツ(またはほかの国)にお引越しをされる方へ。
駐在でも留学でも、フリーWi-Fiを求めてカフェを探すのはとても大変です。
なので到着するとすぐにSIMを契約することになると思います。
ドイツでSIMを契約したい方は、私が以前書いたこちらの記事をご参考ください。
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