みなさんこんにちは、るにまろです!
2022年現在、コロナの影響で電子メールやPDFなど、簡単に済ませられる事務手続きが増えてきました。
一部の地域では、帰国時に住民票を削除する『Abmeldung(住民票抹消手続き)』ですらも、メール添付で済ませることが可能になりました。
とはいえ、ドイツは未だに手紙社会です。
特にお役所の連絡や銀行・不動産関連など、クラシックな手紙が主流の業界も多いです。
ドイツに住んでいると、必ずフォーマルな手紙またはメールを書く機会があります。
というわけで、今日は手紙・メールの書き方の超基本、宛名(Anrede)と結びの言葉(Schlussformeln)の選び方を学んでみましょう。それではレッツゴー!
宛名の書き方は超大事!相手との関係性によって変えましょう。
るにまろが書いた、これらのポイントさえ覚えておけばOKです。
苗字はなんでも良いですが、今回はシュミットさんでいきましょうか。
パターン①初めてメールを送る相手で、名前が分かっている場合
まず絶対に間違いないのは、下記のいくつかのパターンです。これを覚えればOK!
- Sehr geehrte Frau Schmitt,
- Sehr geehrter Herr Schmitt,
担当者の名前が分からないときは、この一択です。
何か問合せする際、これを使う機会は結構多くなると思います↓
- Sehr geehrte Damen und Herren,
パターン②何度かメールのやり取りをしている場合
相手と何度かメールが続いた場合は、もう少しカジュアルに切り替えてもOKです。
その場合は、このようになります↓
- Liebe Frau Schmitt,
- Lieber Herr Schmitt,
Liebe=愛という意味なので、ビジネス上では不向きと思われる方もいるかもしれませんが、Herr/Frauで敬称を入れているので、気にしなくて大丈夫です。
相手がカジュアルな方でしたら、2回目からすぐに『Liebe』を使ってくる方もいます。
しかし銀行などのお堅い業界では、何度やり取りをしても、『Sehr geehrte』から絶対に崩してこない場合もありますので、相手の出方を見ましょう。
るにまろは、ビジネス・プライベートに関わらず、まずは必ず相手の出方を見ます(理由は後述します)。
向こうがLiebeに切り替えてくれた時点で、その返信からLiebeに切り替えています。
Q. 教授などの役職については、どうしたら良い?
るにまろブログに来てくださっている方は、大学関係者にメールを書く方も多いかもしれません。その時のマナーをお伝えします。
宛名には1番格式高い役職だけでOK!他は省略しましょう。
敬称には格式があり、全部書いてしまうと逆に失礼になってしまうこともあります。
例えばFrau Prof. Dr. Dr. Schmittの場合、シンプルにFrau Prof. SchmittでOKです。
※ちなみに博士号を2つ取得されている方は時折いますので、Dr. Dr.というのは間違いではありません。
ちなみに普通に呼びかける時も、基本的には敬称を全部言わないです。
るにまろは教授に『Prof. Dr.』と言って、その先生から「Wow wow wow…!」と苦笑いされました。
先生に直接呼びかける時は、敬称を入れると仰々しくなるようです。
なので、初めの頃は、
- Herr Professor
- Frau Professor(またはFrau Professorin)
苗字は入れても入れなくてもどっちでもOKです。
そして何度かお会いして、先生と親密になってきたら普通に『Herr/Frau Schmitt』でOKですよ!
この辺りのタイミングは、大学職員や研究員の方々が教授にどう呼び掛けているかなど、耳を澄ませて聞いて、感覚を覚えました。
手紙・メールの最後に欠かせない結びの言葉(Schlussformeln)はこう書こう!
メールの内容が終わったら、最後は結びの言葉で締めることを忘れないでください。
ここでは、相手との関係性によって分けられるパターン別にご紹介します。
パターン①初めてメールを書く相手
ここで絶対間違えないのは、この一択です。
お役所の方や、目上の方など、間違えたくない場合はこれで行きましょう。
- Mit freundlichen Grüßen
また、上記よりほんの少しカジュアルになりますが、同じぐらいフォーマルに使えるのが以下の二つのパターンです↓
- Freundliche Grüße(Mit~よりモダン。少しずつ増えてきているようです)
- Mit besten Grüßen
パターン②ある程度やり取りをして親密になった相手
何度かメールをやり取りしている場合は、ぐっと幅が広がります。
まず、比較的フォーマル度が高いものでしたら、
- Herzliche Grüße
上記は個人的な感謝・尊敬などの感情がこもりますので、まだ会ったことのない方にいきなり使うと「お、おう…」となります。
ですので、実際に何度か会った方で「Mit freundlichen Grüßen」を使うとカタすぎる場合に、これで崩すと良いでしょう。
あるいは、もう少しフランクな使い方で、このようなものもあります。
- Sonnige Grüße aus Tokio (都市名)
- Viele Grüße
るにまろは、夏の季節では、割と好んでSonnigeを使います。都市名を入れると、さらにフレンドリー印象になります。
Viele Grüßeもニュートラル・汎用的でかなり使いやすいです。
ただ、基本的には友人や同僚に使う表現ですので、目上の方にはとりあえず避けておいた方がいい印象です。
<注意>Liebe Grüßeを使うタイミングに気を付けよう!
実は、定番のLiebe Grüßeはちょっとクセモノです。
例えば『Lieber Herr』はビジネスで敬称としてフレンドリーさを表す表現で使えます。
しかし結びの言葉を『Liebe Grüße』としてしまうと、かなり個人的な感情がこもってしまうのです。
ですので、『Liebe Grüße』は相手との関係性に気を付けましょう。
- 同性の友人→〇
- 異性の友人→△
- ビジネス相手→×(相手が先に使ってきてくれたらOK)
ビジネスで『Liebe Grüße』を避けておいた方が無難なのはわかりますよね。
ただ、ここでややこしいのは、『Liebe Grüße』は、異性の友人にもラブ的な意味が入り込む可能性があるということです。
なので、るにまろは『Liebe Grüße』を男友達に使うときは、ひとまず様子を見ています。基本的には相手が先に使ってきてくれてから、使うようにしています。
まとめ
というわけで、本日のまとめです。
ドイツ暮らしにおいて、手紙・メールのやり取りは切っても切り離せないので、最低限のマナーを身に着けておきましょう。
もちろん外国人と分かっていただける場合は大目にも見てくれますし、細かいところの一字一句で、目くじらを立てて怒るドイツ人はいないです。
しかし、これがサラッとできる方がスマートですよね!各段に生活がしやすくなります。
ただ、海外における手紙・メールの特徴かもしれませんが、敬称・結びの言葉は個人的な関係性や感情が色濃く出てきます。
しかも、るにまろが今回書いた繊細なニュアンスは、私たちのようにドイツ語のネイティブではない人間にはどうしても分からないですよね。
なので、ビジネスでもプライベートでも、ある程度、相手の雰囲気を見ながら判断した方が無難です。
こんな感じで、メールや手紙を送る相手には、
- 初めて送るか、何度かやり取りをしているか
- 既に会ったことがあるか
- 役所・銀行などの堅いビジネスか
- 目上の方か、異性か同性か
この辺りを考えると、失礼に当たらないスムーズな手紙・メール文面が作れると思います。
それでは今日はこの辺で!チャオ!るにまろでした。
当ブログに遊びに来ていただきまして、本当にありがとうございます!
ドイツ語など、他の外国語をイチから勉強するのは時間がかかりますよね。
でも英語であれば、皆さんが学生時代に学んだ知識が残っています。
すでにお持ちの英語力を磨けば、海外で生きていく上で必ず役に立ちます!
海外に旅立つ前の方、すでに現地にいる方へ。
英語力が気になる方は、まずはスマホやタブレットから気軽に無料体験レッスンを受けてみるのはどうでしょうか?
Skypeのダウンロードも不要で、面倒なレッスン予約もいりません。
24時間いつでも話せる講師がいるので、時差も関係なく勉強できます。
今登録すると、1週間すべてのレッスンが無料!まずは気軽にお試し!↓
ちなみに最近は『Beste Grüße』という表現も使われることが増えてきましたが、どうやら本来は文法的には間違い?のようです。
若者言葉のようなイメージです。友人同士で使うぐらいはOKでしょう。