ドイツの法律

【重要】ドイツ在住の方々に注意喚起。12500ユーロ以上を海外送金したり振込を受けたりする時と、100万円超の現金を銀行口座に入金する方は必ず届出をしなければいけません!Wiseの利用者も要チェック【Wise招待コード・クーポンあり】

ドイツの銀行から12500ユーロ以上を振込する方、または100万円以上の現金を口座入金する方は届出をしなければいけません!
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みなさんハロー!こんにちは、るにまろです。

最近、ドイツの宅配事情や配送トラブルの話ばかりしていたので、ちょっと踏み込んで大人な話をします。ちなみに前回の記事2つはこちら↓

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大人な話とは言っても、アダルティな話ではありません。お金の話です。
お金とは言っても、金儲けができるとかそういう話でもありません。

もっと深いところ、ドイツの法律のお話です。

何も知らずにある日突然、現地のお役所からなんだか怖い手紙とかが来ないように、ある程度、相手の国の知識を蓄えて、万全にしておきましょう。

ドイツ在住で、12500ユーロ以上の海外送金(Überweisung)を行ったり受け取ったりする場合、Bundesbankに届出義務があります!

と言うことで、本題にいきましょうか。

ドイツ在住の方で、12500ユーロ以上を海外にいる人に振り込んだり、逆に海外にいる方から受け取ったりする場合、Bundesbankに対して報告義務が生じます。

ちなみにドイツ国内の銀行からの送金・受取りに限らず、日本を含むすべての国の銀行口座でのやり取りが対象です

ドイツ在住の方というのは、ドイツの国籍を持っているかどうかは関係ありません。
ドイツに1年以上住まれている方は、外国籍の方でも対象です。
なので留学生や駐在員とそのご家族はばっちり対象に当てはまります。

要は海外のテロ組織や反政府・社会組織などに資金源が渡らないようにするためなので、自分のドイツの口座から自分の海外の口座に送る分に関しては報告義務はないです。

るにまろの独り言
恐らく問題になるかもしれないのが、何らかの事情でドイツの夫の口座から妻の日本の口座に一旦まとまったお金を移しておくなど、自分自身の口座以外でお金の受け渡しがある場合です。

日本の法律では夫婦の場合、どちらの口座でも『誰のお金か』ハッキリ認識されていれば、そのお金はその人のものなので問題はないですが、この辺り、ドイツの法律ではどう解釈されているかわからないので・・・

あと『1度の振込金額が12500ユーロ』なので、それ以下の金額であれば何回か海外送金されてトータル12500ユーロを超えても大丈夫だそうです(12400ユーロを2回、など)。

もしも12500ユーロを超えた場合は、条件によって5〜7日以内にBundesbankに電話かメールで報告すればOKです。申請費用は特にかからず、無料です。

この義務を怠った場合は、最大30000ユーロの罰金が課せられるかもとのことです。

各銀行はオンラインバンキングなどに小さく注意書きで『AWV-Meldepflichtに気を付けてね』と書いているらしく、それで告知義務を果たしているようです。マジか・・・

こう言う情報って真剣に探さないと出てこないから怖いよね・・・

ちなみに、今回の情報の出どころはこちらをクリック(原文はドイツ語です)。他のウェブサイトもいくつか読んでみたんですが、上の記事が一番読みやすかったです。

あとはドイツ政府(Bundesbank・恐らく日銀的ポジション)の発行しているPDFにもっと詳しく書いています。しっかり読みたい方はこちらをクリックしてください。

ドイツの銀行口座に10000ユーロ以上の現金を入金したい場合、そのお金の出どころを証明する必要があります

さて、2つ目の注意点です。
こちらは2021年8月9日より施行されたばかりのできたてホヤホヤの法律で、こちらもすごく重要です。

学生さんにはまず当てはまらないと思いますが、特に駐在などで来られた方々は、比較的大きな額の現金を持っている場合もあるかもしれません。

その時、自宅の防犯上の理由などで、多額の現金を自分のドイツの銀行口座に入金したいとなった場合、一度の入金額には気を付けてください。

10000ユーロがリミットです!必ずこれより低い金額で入金するようにしましょう。
※日本語ブログなのでタイトルは便宜上分かりやすく100万円と書いています。

こちらは企業・個人問わずにやらなくてはいけません。
ちなみに窓口だけではなくATM入金でも適用されます(この場合、4週間以内に報告)。

あとは、一度の入金が10000ユーロ以下でも、どうやら連続して何度も入金して合計金額が10000ユーロ超えると、やはり銀行へのお金の出どころの証明義務が出てくるようです。

これ、どの辺りの入金までを1つの合計金額として纏めているんでしょうね・・・
この辺りはちょっと分かりません。

そして仮に10000ユーロを超えて現金を入金をしなくてはいけない場合は、銀行側から以下のような書類が必要の提出が求められます。

  • 他の銀行からの出金明細書(ATMから出てくるレシートでOK)
  • 自身の家計簿
  • 高額の買い物の請求書やレシート(車や宝石など)

るにまろの独り言
調べていて興味深かったのが、現金・デビットカード・クレカで2000ユーロ以上の貴金属・芸術品・骨董品などを買った場合も、報告義務に該当するようです。

ただ私も専門家ではないので、この辺りは詳しくは分かりません。
2000ユーロぐらいだったら、ちょっと高価なアクセサリーで軽く超えそうな金額ですよね・・・

なぜお金の出どころを報告する必要があるの?
その理由は先ほどと同じで、例えばマネーロンダリングや反社会的組織への資金の流入などを防ぐためだそうです。

ちなみに余談ですが、ギリシャだとこの合計金額、なんと500ユーロだそうですよ(これはかなり厳しい・・・)

主な情報の出どころは、地方のSparkasseのブログです↓
Nachweispflicht bei Bareinzahlungen ab 10.000 Euro

まとめ。大きなお金を動かすときは気をつけよう

と言うことで、今回の記事はかなり真面目な内容でした。

とりあえず気をつけるべきことは、ドイツに住んでいる場合、100万円以上のお金に関しては注意を払うと言うこと。

そして大口のお金を動かすときは、その国の法律をちゃんと知っておいた方が良い、と言うことです。

とは言っても、恐らく普通の人は知らずに1回や2回やってしまって、でも特にお咎めもなく今までやってこれた方もいるでしょう。

それはたまたまラッキーだっただけです。

今までOKだったから、今後もOKとは限りません。単純に見過ごされているだけです。
解ってて常習していると、ある日政府から仰々しい手紙が届いてヒヤヒヤすることになるかもしれません。

【余談】Wise(旧TransferWise)の口座は、海外ではほぼマストなので開設しておこう!

ちなみに、Wiseはかなり多くの海外在住者が使っている本当に便利な海外送金サービスです。

1度の合計額が100万円相当までなら安価で海外送金ができるので、将来的にユーロ預金を日本円に戻したい時に重宝します。

Wise口座は現地でも作れますが、日本にいるうちに口座を作っておいた方が楽です!

これは海外に住む上でほぼマストの口座なので、ぜひ旅立たれる前にWise口座は作っておきましょう。帰国してからも重宝します。

こちらの私の招待URLからWiseに新規登録をすると、500GBP相当を海外送金した際の手数料が無料になります。

ユーロや円だと多少前後しますが、例えば5万円ほどWise口座に入金して、ユーロなど他の通貨で送金するとその時の初回手数料が掛からなくておトクですよ!↓


と言うわけで、今回はこの辺で!るにまろでした。

海外に到着したらすぐにSIM契約すること!

ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます!

近々ドイツ(またはほかの国)にお引越しをされる方へ。
駐在でも留学でも、フリーWi-Fiを求めてカフェを探すのはとても大変です。

なので到着するとすぐにSIMを契約することになると思います。
ドイツでSIMを契約したい方は、私が以前書いたこちらの記事をご参考ください。

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