ドイツの法律

【ドイツの賃貸事情】電球が切れた!冷蔵庫が壊れた!全て自腹?それとも大家さんの責任?日常生活で発生する家・アパートの修理費用で借主が負担する範囲はどこまで?

ドイツの賃貸事情】電球が切れた!冷蔵庫が壊れた!全て自腹?大家さんの責任?家やアパートの修理費用で借主が負担する範囲はどこまで?
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みなさんお久しぶりです、るにまろです。

春ということで、今日はドイツの賃貸事情のお話です。
以前、アパートの引き払いに関して、こんなブログ記事を書きました↓

〆切ギリギリ!? ドイツで家やアパートを 解約する時の裏ワザと、 書留郵便/Einschreibenの 送り方について
ドイツで家やアパートを解約する時の裏ワザと、書留郵便(Einschreiben)の送り方を解説ドイツで家やアパートを解約する時の裏ワザと、ドイツの郵便における書留(Einschreiben)について書いています。...

今回は、アパートなどに実際に住んでいる時に発生した家のトラブルに対して、どの程度まで私たち借主が負担するのかについての記事です。それではレッツゴー!

【結論】ドイツの賃貸契約では、借主側の自己負担金額は最大100ユーロまで

結論から言ってしまうと、タイトルの通りです。
通常、賃貸契約の借主側の自己負担金額は、最大100ユーロとなっています。

(具体的な金額はうろ覚えですが、ただ100ユーロ前後が上限だった気がします)

Q1. 修理費用が60ユーロだった場合は?

この場合、契約書に「自己負担は最大100ユーロ」と書かれていましたら、全て自腹になります。

例えば「電球切れ」と同じ扱いです。この辺りは日本と同じ感覚でOKです。

優しい大家さんでしたら、50ユーロぐらいまでの自己負担金にしている場合もありますので、賃貸契約書を確認してみてください。

なお、大学などの学生寮では自己負担50ユーロ程度の場所が多かったです。友人の寮もそうでした。

Q2. 修理費用が150ユーロだった場合は?

この場合、ややこしいですが、自己負担100ユーロ、大家負担50ユーロではありません!

賃貸借契約書に掛かれている免責範囲より修繕費が高かった場合は、大家さん負担100%となります。

キッチンの修理について

電球とかは安価ですぐ手に入りますが、意外に重要なのがキッチンや水回りの修理です。なぜなら、修理する機会が結構ある割に、いちいち高額だからです。

ここでも、自己負担100ユーロの原則がじわじわ効いてきます。

Q3. 冷蔵庫が壊れた…どうしたらいい?さすがに自腹?

結論:賃貸アパートの標準設備であれば、無料です。

日本人が意外と知らないのが、ドイツ賃貸では定番オプションである「備え付けキッチン(Einbaukuche)」です。

日本だと、ガスコンロの有無はオプションになりますが、少なくとも台所のベース(最低でもシンク・流し台)ぐらいは付いていますよね。

なんと、ドイツはキッチンが付いていない物件が少なくありません。

なので、ドイツの賃貸アパートの検索サイトでは「Einbaukuche(備え付けキッチン)」とオプション選択する必要があります。

日本の賃貸サイトで言うところの「エアコン」や「浴室乾燥機」と同じですね。

なので、アパートの標準設備であれば、冷蔵庫の故障は大家さんの責任なので、修理もしくは新品と交換してくれます。

るにまろ夫婦も同じアパートに5年半住み、その間に冷蔵庫と食洗器が壊れましたが、管理会社が無料で新品交換してくれました。

るにまろ

特に冷蔵庫は前の住民のときから非常に調子が悪かったようで、るにまろたちが入居したときから全く冷えませんでした。

ドイツの賃貸ルールを知らなかった前の住民は、自分たちで新しい冷蔵庫を自腹で買って使っていたそうです。

海外における賃貸契約は複雑になりがちなので、難しいトコですよね。

Q4. 備え付けキッチンのはずなのに、補償対象外…!?

ここまでで、アパートの標準キッチンであれば、大家さんが修理費用を負担してくれる場合が多いというお話でした。

しかし何事にも例外があります。それが「残置物扱いのキッチン」です。

通常、キッチンなしの物件は、Ebay Kleinanzeigeなどで中古品を購入するか、IKEAで3000ユーロ程度で購入して自前で設置する人が多いです。

その場合、引っ越し時は原状回復工事で撤去しないといけませんが、キッチンの撤去作業は時間もお金もかかりますよね。

そこで前の借主が大家さんと交渉して、そのままキッチンを残していくケースがあります。

その場合、Einbaukuche(標準キッチン扱い)にする大家さんもいますが、「自分のキッチンではない」と免責事項に盛り込む大家さんもいます。

次に内見しに来た人には、「これはEinbaukucheじゃないけど良いか?」と了承を取って、そのまま次の住民に使ってもらうというわけです。

<別のパターン>
大家さんや前の住民から、1000ユーロなどで買い取る場合もあります。

その場合、退去時にはそのキッチンは次の入居者に売るなり、オーナーに買い取ってもらうなり、何らかの形で自分で処分する必要があります。

このようなケースの場合、キッチン回りの故障は借主(つまり私たち)の自腹となります。

るにまろ

多くの日本人は数年間の賃貸なので、残置物キッチンでも何でも良いので、そのまま使わせてもらえる方が楽ですよね。

しかしドイツ人の中には「どうせ自腹なら、自分で気に入ったものを入れるので撤去してください」というツワモノもいます。笑

この場合は、大家さん側の責任で、旧住民が残していった残置物扱いのキッチンを撤去しなければいけなかったはずです。大変だ……

まとめ

というわけで、本日のまとめです。

普通の人にはただでさえ(日本でも)馴染みがない賃貸事情。しかもドイツでなんて、ハードル高いですよね。

とは言っても、金額によっては自分で支払わなくて良い修理費もあるから、賃貸契約書はよく確認しておこう!というお話でした。

でも「キッチンが付いていない賃貸」だなんて、日本では想像できないですよね。

このような感じの文化の違いは海外ではいっぱいあります。

国が変わればルールも変わるということを改めて念頭に置いて、海外生活を楽しみましょう!

それではまた次回。以上、るにまろでした。チャオ!

海外に到着したらすぐにSIM契約すること!

ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます!

近々ドイツ(またはほかの国)にお引越しをされる方へ。
駐在でも留学でも、フリーWi-Fiを求めてカフェを探すのはとても大変です。

なので到着するとすぐにSIMを契約することになると思います。
ドイツでSIMを契約したい方は、私が以前書いたこちらの記事をご参考ください。

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