Hallo!皆さんこんにちは、るにまろです。
日本人にとって、そして多くの世界の方にとって、フランクフルトという街は結構身近です。ドイツを知らない人でも名前ぐらいは知ってますよね。
そうなんです。この街はヨーロッパへの玄関口なんです。
ロンドンのヒースロー空港、パリのシャルル・ドゴール空港に次いで、フランクフルト空港(通称フラポート)はヨーロッパで3番目に大きなハブ空港です。
そんなフランクフルトは、ドイツ国内で約5番目の大都市です。
その土地柄ゆえに、外国人や移民の人口はドイツ国内でもダントツで多い都市です。
ちなみに、日系企業もたくさんフランクフルトを拠点にしています。
ある日、そんなフランクフルトに転勤や留学が決まったら、どこにアパートを探すか、今回はそんな疑問に答える記事になっています。
そこで今日は、フランクフルトに駐在が決まった方々、そしてフランクフルト大学(ゲーテ大学)に留学する予定の方々に、オススメエリアや家賃相場をお伝えします!
フランクフルト市内の家賃相場っていくらぐらい?
まずは根本的な質問に答えましょう。
ズバリ、間取りや土地エリアによって家賃はピンキリです!
あっ、ごめんなさい、もちろん冗談ですよ!
確かにその通りなんですが、あまりにも身も蓋もないので、きっちり答えていきますね。
学生さんも駐在員も他の一般家庭の方々、全ての方に参考になると思います。
ただ、住むエリアでかなり差があるので、具体的な金額は答えが出ませんので、ある程度の目安を幅広く取っています。
- 大学の学生寮→300〜500ユーロ前後
- 独身ルームシェア→300〜500ユーロ前後
- ワンルーム→600〜700ユーロ前後
※ドイツ人の友人曰く、超古いアパートなら月450ユーロぐらいでもあるとのこと - 1LDK→700〜900ユーロ前後
- 2LDK→1000ユーロ〜
ちなみに治安の悪いエリアだと2LDKでも1000ユーロほどで借りられます。
それでも日本でいう12〜13万なので高いですよね。
日本人がたくさん住んでいるエリアは1600〜2000ユーロ(またはそれ以上)します。
これが2022年3月における比較的リアルな『相場感』ではないでしょうか。
Q. 家具付きアパートはありますか?
A. もちろんあります!
でもアメリカやイギリス系の国々に比べて、かなり珍しいです。
ドイツ人はとにかくeBay Kleinanzeigen(日本でいうジモティー)とDIYが大好きです。
そしてドイツの賃貸法では、ドリルでガンガン壁に穴を開けてもOK!
原状回復さえしてくれるなら、住んでる間は割と何しても自由です。
そんなわけで、高い家具をレンタルするぐらいなら、自分たちで安い家具を見つけてきたり、DIYして住みやすいマイホームを作ります。IKEAもありますしね。
ちなみに家具付きアパートの相場は、住む場所や土地にもよりますが、家具なしより100〜300ユーロほど高い気がします。
フランクフルト市内のオススメの地区エリアは?
るにまろの個人的なオススメ地区は以下の通りです。
1. ボッケンハイマー地区/Bockenheimer Warte
かの有名な国立フランクフルト大学(正式名称はゲーテ大学)の旧校舎があるエリアで、今でも一部の学部には使われているので学生さんが多いエリアです。
REWEという大きなスーパーもありますし、Leipziger Straßeの商店街も活気付いていて、日常生活はバッチリです!
ちなみにゲーテ大学管轄の大きな図書館があり、一般人も利用することができます。
2. エッシェンハイマートア地区/ Eschenheimer Tor
市内中心部(Hauptwache)から歩いて10分ほどの距離の利便性の高い住宅街です。
エッシェンハイマー塔と、CineStar Metropolis(映画館)が目印です。
特に映画館はOV(オリジナルボイス・通常は英語吹き替え版)が豊富です。
ドイツ人は吹き替えの方を好むので、OV版が本当に少ないんです。
なので、ドイツ語吹き替えではない映画はここに来ると良いですよ!
その他にも、スーパーやドラッグストア、おしゃれなカフェもたくさんあって、その割に人混みは少ないのでこのエリアは穴場だと思います。
3. ボーンハイム地区/ Bornheim Mitte
お次はこのエリア。市内中心部ではありますが、若干北西エリアですね。
こちらの商店街はとにかく長いです!たくさんのレストランと、カフェと、バーなどがあり、非常に活気付いています。
フランクフルト市が運営している市民図書館があり、二階建てで広くて、お子さんも学生さんも年齢を問わずゆっくり勉強できます。
ちなみにここからもう一つ先の駅はMerian Platzで、ここもなかなか住みやすいです。
毎年、日本の映画祭をやっていて、そのメイン会場がこのエリアにあります。
4. ザクセンハウゼン地区 / Sachsenhausen
市内の中でも、マイン川を渡った反対側の地区。
特にFrankfurt Süd駅・Schweizer Platz駅がこのエリアに当たります。
博物館が川沿いにたくさんあって、おしゃれなカフェはもちろん、フランクフルト市内でドイツっぽい伝統的な飲み屋街があり、アップルワインが楽しめます。
2016年当時の家賃の相場は、Frankfurt Süd駅から徒歩5分、90平米の2LDK、大きなボックスキッチン付き・家具付きで1600ユーロほどでした。
今はもっと高騰していると思います。
5. ハウゼン地区 / Hausen
日本人がたくさん住んでいる高級住宅街です。
日本人学校があるので、お子さん連れのファミリー層が多い印象です。
家賃はべらぼうに高いとのことです。
U6とU7しか通らないので、市内で路線工事があると割と影響を受けやすいエリアです。
日本人がかなり多いので、夫婦二人暮らしや未就学児のいるご家庭だと、あえて選ばなくても良いかもです。
6. ウェステンド地区/Westend
ゲーテ大学の新校舎があるエリアの周辺です。
このエリアで一つ言えるのが、Altbau(伝統的な旧建築)もNeubau(モダンな物件)もめちゃくちゃデカくて、明らかに『リッチファミリーが住んでんだな』と分かるエリアです。
家賃ももちろん高いですが、大学エリアなので商店街はなく、意外と生活には不便ですが、治安の良さはピカイチです。
<オマケ1>クロンベルグ地区(Kronberg)
超郊外の高級住宅地。治安はピカイチです。ただ、ひたすら坂が多い!
電車で一本なのでフランクフルトへのアクセスも悪くないですが、夜になると本数に注意。
<オマケ2>バッドホンブーグ地区/Bad Homburg
もしフランクフルト郊外に住みたいなら、このエリアは俄然オススメです。
市内へのアクセスも良くて、その地区自体が小さな観光地なので、商店街も賑わっていて日常生活はそこで完結できます。街も綺麗でバスもたくさん走っています。
日本人が大好きなポーリッシュポタリー(ポーランド食器)のお店もあります。
フランクフルト市内で逆に避けた方が良いエリアは?
さて、良いところばかり見ていてもいけませんね。
それでは逆にちょっと避けた方が良い地区はあるのか?という質問に対しては、YES!
フランクフルトとはそもそも、ドイツでも群を抜いて治安の悪い(軽犯罪の多い)街です。
特に、ドラッグジャンキーの数も相当多く、フランクフルト中央駅やKonstablawache(市内中心部)などにたくさん出没しています。
では、どの辺りを避けた方が良いのかというと、それは下記の通りです。
1. バンホフ・フィーテル地区/Bahnhofsviertel
まずは言わずと知れたフランクフルト中央駅の周辺地域です。
いや、フランクフルトメッセ(見本市イベント会場)もありますし、Skyline Plaza(イオンモール的なショッピングセンター)もあります。
フランクフルト中央駅はどこへでも繋がっているので、超便利です。
ついでに安くて美味しいアジアレストランがたっっくさんあります。
でも、それを差し置いても、普通の日本人は避けた方が良いエリアです。
ドラッグ中毒者が中央駅からフラフラと迷い込んできたり、普通に話しかけてきたりします。
アフリカ系・インド系も非常に多く住んでいます。
この方々が必ずしも悪いわけではないですが、一部の店はやっぱり『明らかな溜まり場』になっていて、普通にちょっと怖かったです。
家賃はびっくりするほど安いです。2016年当時、駅近の70平米の2LDKで共益費込みで980ユーロだった気がします。同条件だと正直言って、破格です。
今は流石にインフレが進んでもっと上がっていると思いますが、それでも他の地域よりは安いです。
安全より利便性を取りたい方はオススメです。
便利なことに変わりはないので、一人暮らしの男性ならアリだと思います。
単身の女性はこのエリアはマジでやめましょう。マジです。
2. ガルス地区/Galluswarte
フランクフルトに住む外国人が、必ず洗礼を受けるお世話になる外国人局の周辺です。
特にSバーンのGalluswarteの周辺から東側は明らかに雰囲気が悪いです。
ドラッグ中毒者も時々いますが、それよりも貧困層が目立つ印象です。
スーパーの客層も明らかに違うので、できれば避けた方が良いエリアです。
Gallus周辺は、最近は都市整備が進んでかなりマシになったけど、昔は本当にやばいエリアだったわよ。
ドイツに30年以上住んでいる夫の会社のローカルスタッフの女性より
3. オストエンド地区/Ostendstraße
現在のEZB(欧州中央銀行)の本拠地が移ったため、大きく都市開発が進んだ地区です。
新しいマンションが建ったり、道路も整備されていて、特にEZB周辺はマイン川も近くにあり、公園も綺麗で、市民の休息の場となっています。
ただ、場所によっては昔は治安が悪かったのであろう名残が残っています。
特に駅周辺の落書きと、薄暗さ、駅を出た直後の周辺の街並みが軒並み治安の悪さを物語っています。
今は違うかもしれませんが、数年前、私が初めてその駅に行った時に『あっ、ココ治安あんま良くないな』と即座にわかりました。
<オマケ>オッフェンバッハ地区/Offenbach
ちなみに、フランクフルト市からグッと離れて、西側のオッフェンバッハ地区(Offenbach)も治安が悪かったようですが、今はだいぶ改善されて住みやすくなっています。
家賃も安めなので、移民の割合は比較的高めです。
ちなみにフランクフルトを昔から知る地元民からすると、まだイメージは悪いそうです。
まとめ。フランクフルトの家賃は他の都市に比べて高めだけど、安すぎる物件は治安が悪いので注意!
というわけで、長ーーーくなりましたが、ここまで読んでくれてありがとう!
以下、簡単にまとめますね。
- フランクフルトの家賃はドイツの他の都市と比べて高い
- おすすめのエリアは治安が良く、利便性が高く、その街で日常生活が完結する
- 逆に治安が悪いエリアは、家賃が安いが、精神衛生上、選ばない方が無難
以上、少しでも参考になれば嬉しいです!
それではまた次回お会いしましょう!チャオ!
ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます!
近々ドイツ(またはほかの国)にお引越しをされる方へ。
駐在でも留学でも、フリーWi-Fiを求めてカフェを探すのはとても大変です。
なので到着するとすぐにSIMを契約することになると思います。
ドイツでSIMを契約したい方は、私が以前書いたこちらの記事をご参考ください。
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るにまろの豆知識
ベルリンの人口は約300万人で、そのうち約10%が外国人だそうです。
つまり、約30万人と言うことですよね。
一方で、フランクフルトの人口は約70万人ですが、なんとそのうち40%が外国人だそうです。
つまり、約28万人が外国人。いかに国際的な都市かが垣間見えますね!
※古いソースなので、間違っていたらどなたか訂正お願いします!