皆さん、お久しぶりです、るにまろです。
海外渡航が規制緩和されて外国への旅行も、留学も、駐在もしやすくなってきた今日この頃ですが、もう早い人ではドイツに旅行に行かれている人もいるかもしれませんね。
というわけで、短期・長期問わずドイツに滞在される方で、現地で運転される方(またはその予定の方)にぜひ知っておいて欲しい情報をシェアしたいと思います。
<2023年9月26日追記>
具体的な罰金の金額の最新情報は、デュッセルネット様に詳しく記載されていますので、こちらもあわせてご参考下さい。
下記は、るにまろ夫婦の当時の体験談なので、「こんな流れで請求書が届く」という心構えとして、参考になれば幸いです~!
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ドイツの高速道路にはスピード制限がないって本当?
はい!見出しの通り、ドイツの高速道路(Autobahn)は基本的に制限速度がありません。
天気の悪い日・事故が起きやすい場所などは「80Km」や「100Km」など制限されることはありますが、それ以外は基本的に何キロ出してもOKです。
なので日本では過去に『レンタカーで飛ばしまくるドイツ旅行ツアー』たるものが販売されていると聞きました。他国で危険行為…?本当だったら相当ヤバイですね;
・・・閑話休題。
日本と違ってドイツの高速道路は道も広く、車線もたくさんあって平坦な箇所が多いので、確かにスピードは出しやすくなっています。
だからと言って、いつでもどこでも飛ばせるわけではありません!
では、制限速度があるエリアで、スピード違反をするとどうなるのでしょうか?
【要注意】制限速度3Km以上オーバーで罰金発生!
日本で運転されている方に特に注意していただきたいことがあります。
それは『スピード違反が目を瞑ってもらえる常識範囲』です。
日本の感覚では、10Km前後ぐらいのスピード違反は目を瞑ってもらえて、20Km以上のオーバーになると一発免停って感じだよね。そう考えるとドイツは厳しいのかも?
以前、日本人の知人が言っていたこと
つまり、人によって変わるかもしれませんが、日本の感覚では、制限速度+10Km前後で走っていても捕まらないということですよね。
なので注意してください。ドイツでOKなのは制限速度+5km3km以下です!
制限速度から+5Km3kmを超えると罰金が発生します!
スピード違反をするときはカメラが光りますが、パシャっと光ってからではもう遅いです。
なので日本の感覚よりも、制限速度の順守はかなり厳しめに見ておいてくださいね。
ドイツ旅行をされる方も要注意ですよ!
旅行から帰ってきて2~3か月後に、レンタカー会社などから罰金の督促通知が送られてくるの、イヤですよね(しかもドイツ語で!)。
20Km未満のスピード違反は罰金20ユーロ!?
先ほどの見出しでは、制限速度3キロ以上で罰金対象になると説明しました。
一見、メッチャ厳しいですよね。
しかしこれがミソで、実はドイツ人の間の常識で、車を運転する際の『暗黙の了解ルール』というものがあります。
それは、『スピード違反は制限速度+19キロまで』というものです。
どういうことか説明しましょう!
スピード違反1:制限速度+3~9Kmまで<罰金10ユーロ>
まず、運悪くちょっぴり速度オーバーをしてしまった場合です。
この場合は、罰金10ユーロです。運転免許証のポイント失点はありません。
サクッと払ってしまいましょう。支払うと同時に罪に問われなくなります。
・・・いや、これね…かなり誤解が生まれやすい表現ですが、罪が消えるというよりか、ドイツでは軽微な違反は罰金の支払いを持って不問とする、となっているんですね。
うーん。言い方が難しいですね;
要は、日本でいうところの青切符(交通反則告知書)&反則金仮納付書と同じ感覚だと思います。
スピード違反2:制限速度+10~19Kmまで<罰金20ユーロ>
制限速度+10キロを超えてしまった場合は、罰金が20ユーロに上がります。
これもサクッと払いましょう。
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・・・まあ、ここまでは楽勝です。
楽勝というか、『あらら、あの時に撮られてたのね…さて、振り込んどくか~』ぐらいの感覚です。
そしてるにまろたちは、大きな失敗を犯したのでした。。。
制限速度+20Kmを超えると一気に罰則が跳ね上がる!
さて、罰金が10Kmで10ユーロ、20Kmで20ユーロだったら…
順当に考えて、30Kmだったら罰金30ユーロかな?ってなりますよね。
るにまろたちも、パシャリとカメラを撮られたその時は楽観視していました。
むしろ「日本だと罰金はもっと高いのに、ヨーロッパではスピード違反っていうのはそこまで重要視されていないのかな?」と思っていたぐらいです。
そして請求書が家に届いて、とっても驚きました。
過去に2,3回ほど受け取っていたペラ一枚の請求書じゃなかったんです!
ペナルティ1:罰金が80ユーロに増額!
初めに請求書を見たときは、80ユーロという金額を見て「あれ…?こんなにスピード違反したっけ?」と思っていました。
当たり前ですが、80Kmもスピード違反した記憶がなかったからです。
しかし、いつものペラ一枚ではなく、数枚の紙を読んでいるうちに分かりました。
「あれ!これって23kmしかオーバーしてなくない!?」ということに(明確な数字はアバウトです)。
つまり速度違反+23Kmで80ユーロの罰金です。まさかの罰金4倍ブースト。
調べてみると、優しく許してもらえるのは20Km未満だったのです。
これでようやく、いつしかの語学学校の先生が言っていたことを思い出しました。
ドイツでは暗黙の了解で19Kmまではスピード違反OKよ。
当時の語学学校の先生より
私は当時、先生が言っている意味が全く分かりませんでしたが(むしろ「なんでそんな中途半端な数字なんだろう?」ぐらいに思っていた)、その時にようやくピンときました。
なるほど、『暗黙の了解で19KmまでOK』っていうのはそういうことだったのか…!!
ペナルティ2:免許ポイント1点が没収(3点しかないのに)
さて、ペナルティはまだ続きます。泣きっ面にハチというのはこのことです。
ここでもう一つの大きなペナルティは、速度オーバー+20キロ以上で免許ポイントが1点没収されるということです。
しかもドイツでは3点しかないらしいです。
つまり、まるでサッカーのように1点の重みがヤバイということです。
その失われた1点が回復するには、確か1~3年ぐらいかかる気がします(うろ覚え)。
夫はたまたまこれまでの期間で点数まで引かれる違反をしたことがなかったので、罰金80ユーロ&1点減点で済みましたが、0ポイントになったらどうなるのでしょうね・・・
じゃあ、さらにスピード違反をしたらどうなるの!?
これ以降の速度違反のペナルティに関しては、私も分かりません(心がキュッとなるから見たくない・・・)
しかし、うろ覚えの記憶では、制限速度+25Km超えると減点2点&罰金が150ユーロぐらいだったような…
もしそうだったら、23Km前後の違反でも、ある意味結構ギリギリだったかもね;
ドイツの罰金リストにいろいろ載っているので、興味がある方は『Bußgeldkatalog』と検索してチェックしてみましょう。
それにしてもカタログってイヤな響きですよね・・・
Q. もし間違った罰金請求書が届いてしまったら?
さて、ここでよくある質問です。
走行中にネズミ捕りカメラでパシャリと取られたものの、たまたま並走していた他の車のとばっちりを受てしまった・・・など、
どう考えても速度違反していないのに、おかしな請求が届く場合も稀にあるようです。
なぜるにまろがこのようなことを言っているのかというと、実は今回の手痛い速度違反は、後ろから来ていたスポーツカーに思い切り煽られたからなんです。
あの時、実はものすごく豪華なスポーツカーがめちゃくちゃ煽ってきてたんだよね。バックミラーでしばらく様子を見ていたら、釣られてスピードが上がってたみたい。
あるタイミングでそのスポーツカーがいきなり失速して、その直後にパシャッて光ったから「あ~やられた!」って思ったんだ。
そのあと、その車は「やーい。引っかかった~!」みたいな感じで、俺たちの車を追い抜いて行ったんだよな・・・
当時運転していた夫の言葉
夫の言葉を聞いて、私はメッチャその男たちに腹が立ちましたが、後の祭りです。
なので、るにまろは急いで調べたんですよね。不服申し立ての方法を。
だってそのままスピード違反を認めて罰金を支払うの悔しいじゃないですか。その日時の監視カメラを見て貰えばわかるかもしれないですし。
A. 争うこともできますが、効率が悪すぎます。諦めましょう。
結論です。諦めて支払ってもう忘れましょう。
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るにまろは、たとえ非効率でも納得がいかないことはある程度ちゃんと調べて、自分の中で落としどころを付けているのですが、この私が言います。
不服申し立ては費用対効果があまりにも悪すぎます。やめときましょう。
というのが、不服申し立てをすると、それが当局側に受け入れられなかった時に、
- 調査・事務手数料を支払わないといけなかったり、
- 結局その違反行為が確定してしまい、必ずペナルティを払わなくてはいけなくなります
しかもドイツのお役所で、決定に不服があると反対したところで跳ね返されることがオチです。その時に『その事実があった』という提出できる証拠もないですし・・・
あっ。ちなみにドイツでドラレコはだめですよ!違法です。
なので、勝ち目の薄い不服申し立てをすると私たちが不利になるので、そのような罰金請求書が届いてしまった場合は、仕方ないか…と割り切って支払いましょう。
なお、金額があまりにも大きい場合、あるいはペナルティと妥協の費用対効果が悪すぎる場合はあきらめずに交通弁護士などに相談しましょう。
ドイツにいる多くのみなさんは、弁護士保険に入っているはずです。
まとめ
というわけで、今日はちょっと堅苦しいお話でしたね。
スピード違反の罰金の件で記事を書きましたが、いかがでしたでしょうか?
このようなことがまさに、目に見えて分かりやすい『文化の違い』です。
ただ法律が絡んでくるので、ややこしい度は格段にUPします。
日本とはスピード違反の感覚が全く違いますので、うっかり『これくらいは大丈夫』だと過信していると、痛い目にあってしまいます。
特に短期滞在者の方は気を付けましょう…!
郷に入れば郷に従えとは言ったものですが、忘れかけたころに外国から罰金の催促が来るのはテンション下がりますよね・・・
旅行の楽しい思い出が台無しになってしまいますので、注意してね!
もちろん長期滞在者の方は、この辺りの生活の知恵はしっかり身に付けて、夏のドライブを楽しんじゃいましょう。
以上、るにまろでした。チャオ!
ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます!
近々ドイツ(またはほかの国)にお引越しをされる方へ。
駐在でも留学でも、フリーWi-Fiを求めてカフェを探すのはとても大変です。
なので到着するとすぐにSIMを契約することになると思います。
ドイツでSIMを契約したい方は、私が以前書いたこちらの記事をご参考ください。
るにまろに質問がある方は、お気軽にメールフォームやツイッターまでどうぞ!